機関紙「全損保」
2000号記念特集号発行にあたって

 機関紙「全損保」は、この組合が産業別統一闘争の歩みをはじめたときも、分裂攻撃に苦悩した1960年代の「冬の時代」も、痛手を乗り越えた運動の高揚の時期にも、積立「金融」商品の狂乱に警鐘を鳴らし続けた頃も、そして、「自由化」が組織と運動にかつてない出来事をもたらすこの時代にも、一人ひとりの組合員に届けられてきました。資本への怒り、奮い立つ気持ち、仲間の姿への感動、主張への共感…、のべ数千万回を越える2000という数の機関紙を開いた瞬間。その思いとまなざしが、この労働組合の根を育んできました。
 この記念号を企画するにあたっては、ただ、歴史を振り返るのではなく、いまもっとも貴重な問題で全損保らしく主張しようと決めました。 そして、「平和を守る」ことをテーマにしました。
 敗戦の廃墟の中で、損保労働者全体の団結を訴える機関紙を手にした先輩達の喜びはどんなに大きかったことでしょう。「二度と戦争を許さない」という先輩の初心にみんなで立ち返る必要があります。「人間の命を何よりも大切にする」という、平和の、そして、この労働組合の出発点から、この国、産業、職場と生活の確かな明日に、ともに前進していきましょう。
 これまで機関紙発刊にとりくまれたすべての先輩、とりわけ、縁の下の力持ちである歴代情宣部の役員、書記の方々の努力に敬意を表します。組合員の皆さん、これからも、この機関紙「全損保」を絆に、ともにがんばりましょう。

全損保中央執行委員長吉田有秀





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